2017/10/2 高野山
翌朝です。この日は雨が降っていました。
6:30から朝の勤行があります。他の宿泊の方たちも参拝されています。本堂で、暗がりの中、ろうそくの明かりがぼやけて見えたりすると幽玄な空間にいるようになります。2017年も、異常気象や豪雨など、災害の多い年でしたが、それらについてご住職が話されたことの中に、「いつまでもあると思うな親と金」とその続きの「ないと思うな運と災難」についてもお聞きし、私はその続きを知らなかったので、何となく何にもないなーと思っているときだったので、そのうち運も巡ってくるかと思われたのでした。
部屋の様子です。掛け軸と切り紙が掛けられています。朝の食事は大広間でいただきました。高野山の昔の映像や案内が放映されています。部屋に戻って、昨日十善戒を唱えた翌日であり、気が重くなりながら、扁桃腺が腫れ、体調不良であるという完全に嘘でもないが、本当だけでもない電話連絡をおえました。
摩尼宝塔があり、ビルマの戦没者 太平洋戦争の犠牲者の供養がされています。宿坊の通路にビルマの踊りのポーズの女性の絵が飾られており、舞踊は身体表現による体を使った神とのコミュニケーションとどこかで聞いたような気がすることを思い出しました。
成福院です。9:00頃出発します。
摩尼宝塔です。昨日より気温が下がり、ぐっと紅葉が進んでいくようです。
秋雨の金剛峯寺です。まだ人通りも少なく静かです。
この日は、このまま帰る予定です。女人堂の前から高野山駅までバスに乗っていきます。
同じような状況になったのかもしれない数名の乗客とバスに乗りました。
南海電鉄のケーブルカーで極楽橋駅まで。とても急な角度です。外国人観光客の姿が多いです。
乗り換えて、なんば駅まで戻ります。
高野山は、宗教都市であると聞いていたけれど、山に囲まれた車窓からの景色を見て随分高い位置にあるという事を思い出します。イメージでは、四国八十八カ所にある高い山の上にあるお寺のような感覚を持っていたのですが、まったく違っていました。
真田赤備えのラッピング列車とすれ違います。「六文銭(ろくもんせん)」や「結び雁金(むすびかりがね)」が見えます。
天空とすれ違います。
2018年、八月の内に見ておきたいと思ったので、最後の週の水曜日に『ペンギン・ハイウェイ』を見に行きました。このまま、自分は消えてしまうのかなと思った時、誰かに助けてもらったと書いたけれど、本当はもう帰っていいよと帰還許可が出ていたのだけれど、『アンジェラ』の映画であったように、あなたこれから幸せになるし大丈夫だからって、それではさよならって、帰って行こうとしたときに、まだいかないでって、引き止めた人がいたからとどまったのかもとも思いました。まあ、私が天使というわけではないけれど。本は、その時はまだ読みたくなくて、映画を見た後に通常版と映画版の二重になったカバーの文庫本を読みかけです。
随分下まで降りてきたようです。
九度山です。
なんば駅に到着です。昼食後、しばらくは動けたのですが、それから時間があるのでどうしようかと思っていたら、なんだか突然エネルギーが切れてしまったようでした。高速バスに乗ろうかと思っていたのですが、フェリーで帰ることにします。
フェリー乗り場で、ずーっと乗船時間まで、なんば駅で買った『銀翼のイカロス』を読んでいました。都知事選が行われる前で、そのことなども思い浮かべていました。
長時間座るには向いてないので、次回同じような状況になればもう少し工夫したいと思います。