炭鉱の抜け穴

不可解なことの覚書 チラシの裏

お遍路 13

 雨降りの朝です。

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   雨具を着ていたのですが、簡易なものだったので傘も途中で差しました。気温は暑くなり過ぎなくで歩きやすいと思います。

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 臭木と、名前がわからなかったのですが、実のなっている木があり、時々見かけました。

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 道を進み、道路を渡って山道に入ります。なかなか険しい道だと思ったものの、今までほとんど怖いと思ったことはなかったのですが、今回は恐かったです。途中で大きな蜂が寄ってきて、しばらく行けばどこかに行くだろうと思ったのにいつまでもいつまでもついてきて、山道に入ってから、時々ぶら下がっている短冊に、「虫や草はみんなあなたのご先祖様」というのや、「チャンスは貯蓄できない」など書かれたのを見たのですが、それにしても、雨降りだし、低い蜂の唸る音がして、御先祖様に途中で行き倒れた人がいて山道を一緒に抜け出てお参りしたいのだろうかと思うものの、いつもの三倍の速さで大急ぎで進んでいきます。

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 途中で山を下る道に入ると生えている植物が変わり、蜂の音も聞こえなくなったのですが、なんだか不穏な感じがして、光明真言を繰り返し唱えながら早足で進みます。大きな竹の生えている道に来ました。

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 写真を撮るときも後ろが気になって気が逸りますが、それでも良い写真が撮れないかと粘っていたら、うまくシャッターが押せなくてあせります。ずっと真言を早口で唱えながら、ようやく明かりの射す道にたどり着きました。

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 牧場が見えてきました。

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 子牛のようです。

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 雨は上がって、山道の終わりに来て誰かがくっついていたのだろうかと思い、飴玉を一粒置いてきました。遍路小屋があり、荷物を乾かしている男性が休憩中で気さくに手を挙げて挨拶をしてくださいました。田の中を進んでいきます。

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 トンビの声がして、アンテナに止まっていました。もう少し近づいたら写真がうまく撮れるかと思って近づいて行ったのですが、あと少しで飛んで行ってしまいました。先ほどの短冊の文字を思い出します。

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 川沿いの木に栗の青い実がなっていました。

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  雨上がりの芝の中によく見かけるチビホコリタケです。

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 それにしてもキノコは、突然現れて、やらせや工作は何の関係もないからほっとしてしまいます。

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 二十二番平等寺が見えてきます。境内につくと鐘を打ちました。雨が止んだので、荷物を置かせてもらい雨を払います。

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 本堂の天井です。

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 本堂です。お参りをされている方が、おみこしのような社にお賽銭を置かれていたのでなんだろうと思っていたのですが、後でガイドブックを読んでいたら、いざり車だったのだとわかりました。このお寺は健脚に霊験あらたかと言われているそうです。

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 こちらのお堂にもお参りします。

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 やくよけ坂を下りていきます。奥に見えているのが大師堂です。

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 やくよけの階段を上ったところに本堂があります。

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 なんだか気になって、もう一度本堂に向かいます。大きな黒い蜂が止まっていました。ベッコウ蜂のようです。ここに来るときに、時々飛行機が低空飛行するような音が聞こえていたような気がしていたのは、どこかにこの蜂がとまっていて気が付かずにいたのかもしれないと思いました。毒は持っていないと家に帰ってから調べてわかり一安心したのですが、もしも刺されていたらどうしようと思いました。

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 右に見える石柱の裏側に止まっていました。お参りを済ませ平地の遍路道を歩いていきます。

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 時々オハグロトンボを見かけました。ふしぎな伝承の残る案内板を読みます。月夜御水庵を目指すも、バス停にそれらしき名前は見たものの、道を迷ってしまったかと思い始めたところ、たどり着きました。

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 長く手入れがされていないのか、少し荒れた感じです。

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 さかさ杉です。黄色蝶が陽気にひらひら飛んできたので大丈夫だと思って進みます。

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 舗装されている山道を進んでいきます。黄色の蝶をよく見かけました。

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 山道を歩き終えて、車道に来ました。

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 釘打トンネルが見えてきました。

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 案外長いトンネルで、向こう側が見えません。歩道があり、明かりもついています。

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 反対側に到着しました。

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 もう少し向うに遍路小屋が見えますが、橋を渡りこちらの道を進みます。トイレと休憩所のマークが地図にあった弥谷観音を目指します。

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 公園(広場)に到着です。マムシ注意の立札があります。東屋に荷物を置き、携帯していた食品でお昼にしました。雨の中、荷物を置けて休憩できた気持ちの良い場所でした。トイレが旧式だけれど、怖くない使いやすいタイプのものだったのもあるかもしれません。

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 川沿いの、車一台通れるくらいの舗装された道を通ります。川の向こう側は車道のようです。萩の花やユリがよく咲いていました。薄ぼんやりとした明かりの中できれいに咲いています。

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 分かれ道に到着です。車道の斜面に野生だと思いますが、ユリがずっと咲いている道が続いていました。

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 予定の場所まで、近いようで距離があり雨の中休憩しつつ歩いていきます。雨にぬれながら鷺が遠くの山に止まっているのが白い為か目につきました。

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 地図を見て確認です。動物除けか、時々爆発音のような大きな音が響きます。遠くから聞こえていたのに、近くに来たときに油断していてびっくりしました。

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  カニに注意の標識です。山で見たカニかと思ったのですが、あれは沢蟹だとおもうので違うかにのようです。すごく興味が湧きます。

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 お遍路さんの恰好をしている人形です。道沿いにいくつもありました。

雨脚が強いのか、傘に音が響きます。パーカッションのようで、周りに人もいないので適当に自分もリズム口ずさみながらハイな感じで坂道を勢いよく降りていきます。だんだん駅に近づいてきたようです。

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 由岐駅に到着です。ステンドグラスがきれいで、水槽や資料館も一緒にありました。今回はここまでです。時間まで買い物や資料館を見学したりしました。

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  海沿いの場所で、地震や津波の年表が展示してあります。

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 南海大地震は1946年に起こり、安政の大地震から92年目の事で大きな被害があったようです。

  

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  海にいる魚の分布です。

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  鬼のお面です。

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 石器がありました。用途不明石製品というのに心惹かれます。

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  円柱の大きな水槽です。クマノミが泳いでいました。

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 こちらは近くの海で泳いでいる魚の水槽ではないかと思います。

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 駅から徳島まで帰ります。雨にぬれましたが夏なので乾くと思ったのですが、湿ったままでした。駅についてお店で服を探したのですが、上はあっても下が自分にあうサイズで適当なのがすぐに見つからず…。長時間冷房の効いた中で移動したためか、今まではマッサージをすれば足が張るような事はなかったのですが、ふくらはぎが硬くなっていて風邪気味になったようでした。冷えには気を付けようと思いました。なにはともあれ無事お参りをして帰れて良かったです。