炭鉱の抜け穴

不可解なことの覚書 チラシの裏

お遍路 12

    朝、窓からの景色です。山に霧がかかっています。

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 出発します。しばらくは民家が続く道を山のほうへ登ってい行きます。

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 臭木が咲いていました。

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 石の積んである道がありました。烏が鳴いていたりします。山に果樹園(ミカン畑)か畑があるようで、軽トラックのおじさんにお会いし、歩きのお遍路は大変ですというようなことを言ったためか、歩きやすい道を教えていただきました。ですか、やはり地道に遍路道を歩いていきます。速くは進めませんが、ゆっくりだと案外歩けます。

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  細い山道に入っていきます。雨が時々降ってきました。

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 水呑大師です。

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 山道を登っていきます。

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 霧の中を進むので、神秘的な感じです。この道も、「一に焼山、二に御鶴、三に太龍」と昔から言われてきた難所だそうです。

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 見晴らしの良いところに来ました。霧がかかって墨絵のようです。

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 途中、山が崩れたのか、細い道に金属の橋を架けて道を繋いでいる箇所がありました。山道を登り、手前の駐車場らしきものが見えてきて、あとちょっと、と深呼吸したくなるタイミングで左側を見ると窓からおじさんの顔が。トイレでした。以前は違う場所にあったようですし、トイレはトイレで大事です。ですがあの場所になくてもいいのに!と思われた瞬間でした。次に登る機会があれば気を付けようと思います…。

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 仁王門が見える坂道を登っていきます。20番 鶴林寺です。

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 三重塔です。

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 向うに小さな神社がありました。

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 阿吽の姿の鶴の像です。

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 大師がこの地で修行中に見たと伝わる、伝説の白鶴の像だそうです。

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 霧雨の中、百日紅が鮮やかでした。

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 苔むした階段が見えたので、そちらに進む途中です。

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 登ると神社のような建物がありました。

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 階段です。

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 百日紅の木から三重塔の方角です。

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 本堂です。

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階段を下りて太子堂に向かいます。

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 仁王門です。運慶作と伝わる仁王像が立ちます。山号は、インドの山の一つ「霊鷲山」に似ていることからつけられたそうです。

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 太子堂です。

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 仁王門の方角です。杉の木が並んでいます。お参りを済ませ山道下り、次の太龍寺へ進みます。

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 山道を下りていきます。地面と同じ色のカエルが跳ねていきました。

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 しばらく行くと道路に出て、こちらに進みます。歩きお遍路さんの男性がすいすい歩いて来られて、すぐに姿が見えなくなりました。

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 夏草の道を進みます。ヨウシュヤマゴボウの実がなっていました。

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 わぁ、カニだと喜んだもの束の間、これから先の川沿いの道は、生まれたばかりの小さいカニから、大きなカニまでわさわさいます。

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 カニはやっぱり横歩きをするのだなと改めて思いました。近づいても身をひそめてじっとしているのも多いですが、動いているほうがどこにいるか分かり易いので、踏んづけそうにならずにすみます。山道を進みます。

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 道路に出てしばらく行くと神社がありました。小さい狛犬がいます。道を進んでいくとタヌキの置物のある休憩所がありました。

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 水井橋です。自動販売機で飲み物を買って水分補給します。喉が随分乾いていたようでした。

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 那賀川です。きれいな水が流れていて、見晴らしがいいです。

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 再び山道に入ります。鉄砲百合が咲いていました。道路に真横に伸びてきています。

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 若杉山遺跡の案内板がありました。「全国最古の辰砂(水銀朱 HgS)生産遺跡です。戦後、みかん畑に開墾される時に発見され、阿南市史跡に指定されています。縄文時代から赤い顔料として土器を彩ってきました。特に古墳時代には、施朱の風習と言って、死者を埋葬するときに赤い顔料で飾ったりするのが流行しました。」と書かれていました。古くから人が住んでいた地帯なのだと思いました。

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 どれが遺跡なのかよくわからなかったので、近くにある岩を見渡して写真を撮りました。

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 石が積んであるのですが、ミカン畑を作った跡なのか遺跡なのか、よくわからないのですが、不思議な感じがします。

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 まだ新しい、舟形丁石案内板がありました。船の形をした道しるべ。1丁(109m)間隔で置かれている。と書かれています。左に写っている大き目の石でしょうか。山道を登っていきます。白い靄がとても濃くなりました。仁王門が見えてきて、坂道を登って行きます。太龍寺到着です。登ってから一休みさせてもらい、山道の途中で見かけたお遍路さんや、お参りに来られた方とお会いします。

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 本堂です。

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 ロープウェイ乗り場につづく階段のようです。

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 乗ってみたかったのですが、山道のみのお参りです。霧が相変わらずで、幻想的な感じです。

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 太子堂を廻るとある建物です。団体のお遍路さんがお参りされていていました。お先達さんが説明されているのを一緒に聞かせていただいたのですが、詳しくは忘れてしましました。西の高野とも言われて、高野山にお参りしたのと同じくらいありがたいそうです。お先達の方が錦札をくださいました。ありがとうございます。

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 団体の方がお参りを終えてから写真を撮りました。こちらでお坊さんがお勤めされる時間だったのか来られて、写真を撮っていたら気を使っていただきました。

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  写真よりも、もっと霞がかって別世界のようでした。

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 かつて三重塔があった場所です。

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 鐘楼門です。

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 護摩堂です。厄除けのお願いをしてきました。おみくじがあったので、やはり引いてみたのですが、14番末吉でした。「何事も進んですることはいけません心静かに諸事控えめにして云々」と書かれていて、しょんぼりとした気分になりかけたのですが、やはり今は待つときなのかと思ったのでした。

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 山門です。来たときは真っ白で、その中にぼんやりと見えていました。お参りをおえた後は、霧がはれてきました。雨具を着ていましたが、腰に赤い大きなぬいぐるみをつけているお遍路さんを見かけ、尋ねると出身地のキャラクターで、野宿をしながらお参りをされているそうです。f:id:oborodukiyo22:20130824150336j:plain

 山門近くの六地蔵です。やはり行きにはほとんど見えませんでした。

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 山道を下りて、棚田が見えてきました。しばらく行くと今日の宿が見えてきました。

 

 宿は、太龍寺に登るときに後姿をお見かけした男性と、山を降りているとき地図を広げていたら場所を教えてくれたバイクのお遍路さん、団体のお遍路さんが泊まられていました。バイクのお遍路さんは、やさしいハンサムなお兄さん(私の年齢からして相対的に)で、いろいろ話をしていただきました。いつかお先達さんになりたいことや、関東から来られて、福島のニュースで流れない大変な状況のこと、太龍寺は好きなお寺の一つであるけれど、前来た時は2011年7月の台風6号の影響で建物が修復中であって、今回は建物がちゃんと見られたこと。お遍路をしてご利益がありますかと尋ねると、もともといい人だから、良くなったのではとも思われますが、やはりあるといわれていました。13番大日寺をお参りした日にお会いしたお先達さんに尋ねたときもそういわれていたので、何か大変な思いをしたときにお参りをされて、救われたことがあったのかもしれないと思いました。